金沢は、歩く速さがちょうどいい町だ。 茶屋街の石畳、城を囲む緑地、堀端の散歩道。名所と名所のあいだが、ぜんぶ「いい散歩道」でつながっている。加賀百万石の城下町は、犬の足で測るのがいちばん正確かもしれない。 朝の茶屋街から、夕暮れの砂浜まで。うちの子と歩く、古都の一日。 --- 朝の茶屋街を、ひとりじめ ひがし茶屋街の紅殻格子が美しいのは、観光客が来る前の朝八時。石畳に、うちの子の足音だけが響く。 重要伝統的建造物群の町並みを、リードでゆっくり。開店前の茶屋のたたずまいは、江戸のままの静けさだ。 --- 城のまわりを、ぐるりと 兼六園の園内は犬は入れないけれど、落ち込むことはない。金沢城公園の外周と周辺の緑地は、堂々たる犬の散歩道だ。 石垣と堀に沿って歩けば、季節の花と加賀の歴史がずっと隣にいる。 --- 芝生で、ひと駆け 金沢城を望むしいのき緑地は、街なかとは思えない広さの芝生。人も少なく、うちの子がのびのび駆けまわれる。 歴史建築のしいのき迎賓館を背景に、走る犬。金沢らしい一枚が、ここで撮れる。 --- 黒門前の、一杯 城の黒門近くの珈琲専門店で、ひと休み。テラス席で、丁寧に淹れた一杯と和菓子をいただく。 城下町の珈琲は、なぜか少し背筋がのびる味がする。足元のうちの子は、もう夢の中だけれど。 --- 足をのばして、砂浜のドライブへ 時間があれば、車で四十分の千里浜へ。日本でも珍しい、砂浜を車で走れる海岸だ。 波打ち際に車を停めて、夕陽の海辺を犬と歩く。日本海に沈む夕陽は、旅の終わりの合図。 --- 町家の宿で、古都の夜を 泊まるなら、金沢の町家を一棟貸しの宿へ。浅野川も茶屋街も市場も、ぜんぶ徒歩圏内だ。 古い梁の下で、うちの子と丸くなる夜。明日は朝市から始めようか。 --- 城下町の一日 8:00 ─ ひがし茶屋街。朝の石畳をゆっくり散歩。 10:00 ─ 金沢城公園の外周へ。石垣と堀に沿って歩く。 11:30 ─ しいのき緑地で、芝生のひと駆け。 13:00 ─ 黒門前の珈琲店で、昼とひと休み。 15:30 ─ 車で千里浜へ。夕陽の砂浜ドライブと散歩。 18:30 ─ 町家の宿へ。古都の夜は、静かに更ける。 ペット可の条件は変わることがあります。おでかけ前に、各施設の最新情報をご確認ください。